一般的に肌荒れというとにきびが原因の肌荒れを指しますが、ここではかぶれ(皮膚炎)のことをお話しています。
肌荒れは皮膚が刺激に対して敏感な状態になり、皮膚表面で炎症を起こしている状態をいいます。具体的には、化粧品・エクステ・シャンプー・毛染め・つけまつげなどによるかぶれ、季節の変わり目による 乾燥や、洗いすぎなどが原因で起こります。
当院では、肌荒れの原因を明らかにした上での治療に加え、スキンケアのアドバイスを行っています。
肌荒れの症状は?
肌荒れは、皮膚の表面がかさついたり、ぶつぶつしたり、炎症を起こして肌荒れの症状があらわれます。 炎症が強い場合は、にきびや吹き出ものができることもあります。
高齢者によく見られますが、秋から冬にかけての乾燥しやすい季節は皮脂が減りやすく、皮膚の水分量が低下してカサカサしやすくなります。
その状態を皮脂欠乏症(乾皮症)ともいいます。 なお、皮脂欠乏症が原因でおこる湿疹を皮脂欠乏性湿疹といい、下肢にできやすいです。
<代表的な皮膚科疾患>
肌荒れの原因の聞き取りを行います。 症状が起きるまでの経緯や、症状、部位から総合的に判断します。
原因を明らかにした上で、①原因をやめること、②症状を悪化させないスキンケア(洗顔、化粧、入浴の仕方)などの生活指導を含めたアドバイスを行います。
原因がかぶれやアトピー性皮膚炎の場合、ワセリンなどによる肌の保湿やステロイド等の外用治療を行うこともありますが、原因をそのままにしたり、スキンケアが間違っているといつまでたってもよくなりません。
正しいスキンケアが一番ですので十分理解していただけるようお話します。